イエメンからモカコーヒー到着しました!

イエメン モカ ハラーズ アリジ

アリジ社のコーヒー豆は、赤く完熟したモカ・ハラーズを集めた品質の高いコーヒーで、海外では“Red Haraaz”として評価が高く人気です。ハラーズ・アリジの特徴は、高品質で欠点豆が少なくクリアで従来のイエメン産コーヒーにありがちだった雑味がないのが特徴です。

甘い果実感にカカオらしさを感じる香り、酸味が控え目でクリーンな飲み心地。高品質なイエメン産モカの風味を、コーヒー豆そのものの特徴を教えてくれる一杯です。モカが好きな方、関心のある方は、本物のモカを知るために飲まれることをお勧めしたいコーヒー豆です。

推奨焙煎度:ハイロースト(浅煎り)、シティロースト(中煎り)

品種モカ(在来種)
精製ナチュラル
地域ハラーズ地方
標高1,500-2,500m
価格生豆125g (焙煎後100g以上)1,800円
生豆250g (焙煎後200g以上)3,420円

Al-Ezzi (アリジ社)が蘇らせるアラビアンモカ


世界最古のコーヒー文化の伝統を守る生産者により聖なる土地で生みだされるアラビアンモッカの逸品。イエメンの首都サナアから西に車で1 時間の距離にあるハラーズ地方は、数あるイエメンのコーヒーの産地の中でも、主要な地区の一つです。この地方で生産されるコーヒーは一般にハラジと呼ばれますが、多くの集買業者が介在する今では、本当のハラーズのコーヒーが純粋なままで輸出される保証は多くの場合ありません。ハラーズ地方のコーヒーの木は、標高1,500メーター当たりの ワジ と呼ばれる枯れ谷沿いの耕地と標高2,500メーターにも及ぶ山の斜面に造られたテラスで栽培されています。この山地には、イスラムの聖地アル・フテイブがあり、周辺の人々の信仰を集めています。一見、気候は非常に乾燥し、土地も痩せているように思われますが、実は土地は思いのほか肥沃で、水に関しても、雨期に蓄えられた貯水や、ワジでは地下の伏流水があり、コーヒー農園はそれにより灌漑されています。その土地で、朝晩の寒暖の差が大きい気候のもと育てられた地場品種は、イエメン独特の香味をもったコーヒーの実をつけ ます。しかし、近年は、乾いた気候に強く、手っ取り早い現金収入になるカート(軽い覚醒作用のある一種の麻薬)栽培によりコーヒー農園が徐々に駆逐される傾向がありました。 また、コーヒー生産者の中には古の伝統を失う者もあり、それが、ハラーズ地方のコーヒーの品質の低下を招いていました。聖なる地アル・フテイブを取りまく、その状況を見たアリジ社は、ハラーズ・コーヒーの伝統を復活させ、そのコーヒーの品質を昔ながらの上質なものへ蘇らせる試みに取り組みました。

まず、ハラーズ地方のコーヒー生産者の有志に呼びかけ、グループとして組織化し、メンバーとなった生産者に、赤実のみを収穫する指導を始めることから事業は始まりました。その生産者が収穫し、乾燥させたチェリーを、アリジ社が集買する際には、完熟チェリーにより高値を払うべく比重も考慮に入れ買い取り価格を設定します。また、農家には、チェリーに対する支払いと並行して、学用品や医療費に使えるアリジ社が発行するクーポン券も交付され、生産者の生活向上の一助となる仕組みを作っています。生産者から買い付けたチェリーは、輸出オーダーがあるまでそのまま保存され、船積み前に始めて脱殻、選別されます。仕上がったコーヒー、ナチュラルコーヒーが自然に熟成されるよう、麻袋の内側にコットンを貼った、通気性のある素材で包装されます。そうして日本に届くコーヒーは、従来のイエメンにありがちな雑味がなく、甘い果実味のある香りと適度な酸味が混然となった、まさに、アラビアの伝統を感じさせるものです。

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