ゾウの王国から、ほっとする味わいのコーヒー到着しました!
ラオス 「ゾウの王国」ルアンパバーン サーン

ラオス北部 シェンクワンの約500世帯の小農家さんが、森やそこに住む野生動物と共生しながら、アグロフォレストリーによるコーヒー栽培を行なっています。アグロフォレストリー(Agroforestry)とは、森林農法のことで、Agriculture(農業)とForestory(森林)を掛け合わせた言葉です。
昨今、気候変動の影響や、世界中で森林が急激に失われていることで、農業も大きな被害を受けています。私たちの暮らしと食糧危機が本格的に危ぶまれる中、森づくりと食糧の確保を同時に実現できる方法として注目を浴びている「アグロフォレストリー」で作られたコーヒーを味わってみませんか。


フルシティロースト(深煎り)では、苦味とボディ感のバランスがしっかりと取れて、飲んだ後にダークチョコやカラメルのような風味が感じられます。いい意味でクセの少ない深煎りです。ハイロースト(浅煎り)でも、軽いソフトな柑橘系の酸味で、カラメルのような甘みを感じます。シティロースト(中煎り)でも、ボディ感はしっかりとしているので、ブラジルがお好きな方は気に入っていただけると思います。
店主お薦め焙煎度:シティロースト(中煎り)
品種 | カティモール |
精製 | ウォッシュド |
産地 | ラオス北部 シェンクワン |
標高 | 800~1,200m |
価格 | 生豆125g(焙煎後100g-) 1,000円, 生豆250g(焙煎後200g-) 1,900円 |
ゾウの王国「ラーンサーン」
ラオス北部のシェンクワン。今のラオスの原型にもなったラーンサーン王国があった地域です。ラオスの言葉で「ラーン」は「百万」、「サーン」は「ゾウ」を意味します。「百万頭のゾウの国」という名をもつラーンサーン王国は、お隣アンコール王朝から上座部仏教を取り入れ14世紀に栄えました。現在でも町中のあちこちで見かけるお寺や仏像、仏塔は、その時の繁栄を象徴するものです。商品名の「サーン」もここに由来しています。

シェンクワンでは現在、約500世帯の農家さんたちが森の中でコーヒーを栽培しているといわれています。アグロフォレストリーいう農法で、森に自生する木々をシェードツリーとして活用し、森やそこに住むジャコウネコ、リス、野鳥などの野生動物たちと共生しながらコーヒー栽培を行なっています。
ラオスのコーヒーのほとんどが南部で生産されています。北部でのコーヒー生産はめずらしく、この地域でコーヒーの栽培が始まったのは2000年頃。農業開発のための資金協力の一環でアラビカ種のコーヒー栽培が開始され、その後も開発団体などによりコーヒーの加工支援などが行われてきました。


北部のコーヒーを市場へ

さまざまな団体により栽培・加工に関する支援や設備の導入などは行われてきましたが、次に課題となっていたのが生産されたコーヒーの市場へのアクセスでした。お取引先様パートナー企業のサフロンコーヒーでは、そうして生産されたコーヒーを買取り、加工、ラオス国内での販売や輸出を行っています。このコーヒーもサフロンコーヒーがとりまとめ輸出を担ってくれています。ゾウの国から届いた、自然に育まれながら育てられた森のコーヒーです。
ラオスとは
東南アジアに位置し、カンボジアやタイ、ベトナムに隣接するASEAN加盟国の中で唯一の内陸国です。1953年にフランスから独立し、1975年にラオス人民民主主義共和国として誕生しました。全人口の6割を占めるラオ族をはじめ、約50の少数民族で構成される多民族国家です。
面積は日本の63%ほどで、その国土の70%は高原や山岳地帯です。また人口の70%が農業に携わっており、稲作のほかにもバナナやサトウキビ、そしてコーヒーの栽培が盛んに行われています。
近年のラオスでは比較的安定した政治が行われ、貧困率も減少傾向にあります。また、この20年間の経済成長により、2026年には後発途上国から脱するとも言われています。しかし、ラオスは自然災害や世界情勢の変化による影響を受けやすいことに加え、都市部と農村部における格差の拡大や労働力の不足など、さまざまな課題を抱えています。
当店サプライヤーは現地サプライヤーと協働し、コーヒー収穫量の拡大と品質の改善支援を通じて農家さんの収入の向上をはかり、同時に栄養課題の解決に取り組んでいます。